FC2ブログ

土用の丑に何をしよう? 

今年の大暑は、7/22(火)だった。
大暑と言うだけあって、京都も灼熱の太陽が照って、
じっとりとした蒸し暑い日々が続いている。

そして、24(木)が今年の「土用の丑」。
皆さん、食べはりました?「鰻(ウナギ)」。
今年は、様々な「事件」もあって、鰻に手を伸ばすのを
躊躇しているヒトも多いと聞きますが。

土用の丑に鰻を食すのは、江戸の世に鰻屋が販促のため
そもそも「平賀源内」さんが、「丑(うし)」のウの字つながりを
引っかけたキャッチコピーで宣伝したのが、始まりでしょ?
そういうイミでは、節分の太巻きやバレンタインのチョコも同じかな?
でも、平賀源内って蘭学者よね?電気の研究もしていたし、
画家でもあったというから、スゴイ多種多芸な人やったんやぁ。

京都やとこの季節には、むしろ「鱧(ハモ)」をいただくことが多い。
湯引きした鱧を、梅肉でいただく。確かに清涼感があって
さっぱりして美味しい。でも、我が家ではあまり献立に乗らない。
やっぱり特別な日の食べ物ってイメージが強いし。

というわけ?で、我が家の土用の丑は、食べ物に走らず、
神社に走る、・・・ことにしている。

行ったのは、下鴨神社の「御手洗祭」。「足つけ神事」ともいう。
境内に御手洗なる川と池?があって、ここに素足をひたして、
罪、穢れを祓う神事だ。いわゆる「禊祓い」だ。
下鴨社に拠れば、平安貴族の世から続いてきた祭事とも。

御手洗川(池)は、「みたらし団子」の語源になったことは有名。
糺の森近くの下鴨本通に「加茂みたらし茶屋」がその団子の
元祖とされるが、本当か?

御手洗祭は、下鴨社が有名だが、木島神社(蚕の社)にも同様の
神事があり、こちらが本家本元と言う声もある。
木島神社にも元糺の池があり、昔は広大な糺の森が在ったと聞く。
(周辺に糺を冠す地名多数あるし・・・)
平安時代は嵯峨天皇のとき、禊の場を下鴨社に遷されたそうな。

どちらが本家かどうかは別として、今年は下鴨神社の御手洗祭に行った。


Dsc05053.jpg
普段は静かな糺の森も夜店がいっぱい。

DVC00391_M.jpg
御手洗川に下っていく。

Dsc05045★
水はかなり冷たいが、気持ちよい。
御手洗祭に「納涼」が付く謂れ。


入場の際に渡された、竹串に差したロウソクひとつ。
橋をくぐってすぐに設置してる火が点されたロウソクから、
Myロウソクに火をいただく。そして、この火を消さないように
注意しながら、冷たい水の中を膝下まで濡らしながら歩く。
川底の石がけっこう痛かった。

DVC00397_M.jpg
Dsc05047.jpg
冷たい水の中をひたすら歩くと、さっきまでの暑さもどこへやら。
川の奥が池になっていて、その前に御手洗社がある。
池の端に沢山のロウソク立てが用意してあり、ここにMyロウソクを
立てられたら、終了。

Dsc05049.jpg
御神水(おこうずい)をいただける。

Dsc05051.jpg
御手洗社の御神水。


この時期、京都では夏のイベントが目白押し。
祇園祭の後祭「花笠巡行」と「還幸祭」が24日。
「きゅうり封じ」が仁和寺裏の五智山蓮華寺で24日。
「かぼちゃ供養」が、鹿ヶ谷の安楽寺で25日。
31日は、祇園祭仕上げの「夏越祓」が八坂神社で、
そして愛宕神社では「千日詣り」。などなど・・・

暑くてだるくて、どれも行く気力が起こらないが(恥)、
御手洗祭は、暑気払がてら、毎年行っている。

下鴨神社では毎年、土用の丑周辺の数日間、
この神事を執り行っている。
今年は、7/24(火)~27(日)まで。

暑過ぎる京都の夏を乗り切るために、
糺の森納涼散歩と足つけ神事はいかが?



スポンサーサイト



感動の生チョコ体験レポ 

岡崎にとっても長~い店名の町屋カフェがあるのは、
かなり以前から把握していた。
すでに、これもだいぶ前に現地確認も済んでいたくらいだ(笑)。

その店は、「Kyoto 生 Chocolat Organic Tea House」。

気になると、試さずにはいられないP-のりにしては、
二の足を踏んでいたのは何故か、自分でも解らないが、
この度、やっとの思いで行ってきたので、ご報告を。

そもそもこの店を知り得たのは、
「ココロとカラダにおいしいお店 京都ガイド」(ソニーマガジンズ)
という本だった。百万遍のその名も「おいしい」という自家栽培の
お野菜がおいしい居酒屋?においてあった。

この本によると・・・アメリカで外交官私邸付きシェフだった中西広文さんと
ミュージシャンのシェリーさん。日本の古い文化や自然食に興味をもって
京都へやってきたお二人が(中略)開いた町屋カフェ・・・と書いてある。
看板の生チョコは3種、他にスウィーツやお食事もあるとのこと。

これを見て以来、あちらこちらで「kyoto生chocolat・・・」の記事を
目撃することになり、いよいよモチベーションが高まってきたのだった。

080720_180102.jpg
丸太町通をちょっと下がっただけで、
ひっそりとした住宅街になる。
ただただ、蝉しぐれが響いていた。
板塀に例の長~い店名の「看板」を発見!
これがないと、普通の住居と見分けがつかないかも・・・!?

080720_180125.jpg
中西さんの表札あり。
本当にヒトんちに伺うみたいでしょ?

080720_175802.jpg
玄関の間に生け花。
こういうの好きだなぁ!

080720_172716★
早速、生チョコ3種をいただく。
左からスタンダード、抹茶、オーガニック(だった筈)。
生チョコは、通販や店頭注文による冷凍便もあるらしい。

080720_173115.jpg
オーガニックコーヒーのアイス。
今まで試したどれよりも一番美味しかった気がする。
チョコがベースのスウィーツもお世辞抜きで絶品。
ただし、名前を忘れてしまった。ごめんなさい。

080720_174109.jpg
町屋のお約束、坪庭。
雪見障子越しに眺めるのもステキだ。

080720_175251.jpg
お庭に出てみる。
飛び石の配列が絶妙。いいなぁ!
なかなか雰囲気なショットでしょ?

080720_175026.jpg
笹に隠れるように立つ灯篭。
シダやユキノシタもセンスよく植えられている。
思わず見とれてしまう。
因みに、この庭の奥にも喫茶スペースが用意してあった。
涼みに、庭でいただくお茶もいいかな?
でも、蚊とお友達になる覚悟をしないとね(笑)。

080720_175155.jpg
庭から縁側を臨む。
こんなアングルが大好き。
日本に生まれて良かった・・・ていう感じ?

まとめ。生チョコもスウィーツもオーガニックコーヒーも、望外に美味しかった。
町屋やお庭も変にいじり過ぎてなく、センスよく整えられているし、
変な観光アピールの匂いもなくて、居心地良かったのが何より。
また行こう!と心から思えた。

お店の詳細は…
Kyoto 生 Chocolat Organic Tea House
住所:京都市左京区岡崎天王町76-15
電話:075-751-2678
月・火休 12:00-17:00

お店のHPは、こちら


おまけ。
080720_181623.jpg
店を後にして、丸太町通に出たら、
愛宕山方面に立ち上る入道雲。
夏だなあ。

祇園祭~宵山~ 

宵山。14・15日が雨に祟られたので、
16日の今日はスゴイ人出だった。

仕事を終えて、その足で鉾町に繰り出す。
私が好きな新町通の山鉾を中心にあちらこちらを行ったり来たり。

14~15日に比べれば、幾分涼しさを感じた夕べ。
いつも汗だくで宵山の人ゴミを掻き分けていたので、
この涼しさは、鉾町巡りに願ってもないことだった。

080716_210227★
月鉾の駒形提灯と前掛(18世紀製!)。

今年から提灯の電灯は、環境のため白熱灯から蛍光灯に。


放下鉾に搭乗した。
やっぱり、曳初めをさせていただいたので、
浄財代わりに粽を買い求めたから。
080716_213812.jpg
コンチキチンの鐘。

080716_213506★
放下鉾から、「小結棚町会所」を見下ろす。
この会所建物は、有形文化財にも指定されている!

080716_214407★
ここも女人禁制だった。

080716_212011★
放下鉾の小結棚町会所内にある
見送り「バグダッド」。ロウケツ染めだ。皆川泰蔵作。




080713_144150.jpg
老舗「藤井絞」さん秘蔵、
「狩野派」の「四季の図屏風」と
北観音山の模型。

狩野派ですよっ!狩野派!!(^^;;

宵山の期間、各鉾町の旧家や老舗では、
秘蔵の屏風や美術品などを公開してくれはる。
なので、宵山を別名「屏風祭」とも。
貴重な品々を観られる、またと無いチャンスだ。



080716_223428★
南観音山の「日和神楽」

翌日に「巡行」をひかえ、その晴天を祈願するため
各鉾町の囃子方が四条の八坂神社御旅所まで
演奏しながら往復する。16日だけのイベント。



080716_232245★
同じく南観音山の「あばれ観音」

南観音山だけの珍しい儀式。
16日の深夜11時過ぎくらいから始まる。
これを観ようと、深夜にも関わらず大勢の人が
南観音山の鉾町、百足屋町に集まってくる。

南観音山の御神体「楊柳観音像」を布でグルグル巻きにし、
台座に縛りつけ、御輿のように担いで町内を回る。
会所の前と折返しの処で、この台座を激しく
上下に揺らして「わっしょいわっしょい」掛け声をかける。

その様が観音様をあばれさせていると見て、
「あばれ観音」の異名が付いたとか!?

一度は観てみたいと、前から気になっていたので、
念願かなって、スッキリした。
でも、歩き疲れて眠い中、正直待ちくたびれてしまったのも事実。

体力なくなったなぁ・・・(--;;


祇園祭~長刀鉾搭乗~ 

曳初めの翌日から宵山まで、各鉾や一部の山では、
山鉾の櫓(囃子方やお稚児さんが乗るところ)に乗ることができる。
長刀鉾や放下鉾の場合、「厄除け粽」などグッズを購入すると、
保存会所に上がらせてもらえ、その2階から
渡り廊下+梯子づたいに山鉾の櫓へ登る。

前日に曳初めの後、拝観券をいただいたので、グッズなしに搭乗できた。
(でも結局、後で厄除け粽を手に入れたのだけど・・・)

櫓は、ビルの2階ぐらいの高さ。
これがケッコウ高く感じる。
080713_164154.jpg
長刀鉾の櫓から八坂神社方面を見る。
お稚児さんの見る風景も・・・

080713_164412.jpg
大屋根軒下「格天井」の28桝には
「星宿図」と呼ぶ星座の図柄が。

080713_164308.jpg
鉾櫓から見た保存会所ビル。
この渡り廊下がケッコウ怖い。

080713_164946.jpg
保存会所ビルから見た櫓。

長刀鉾は、「女人禁制」の伝統により、女性は鉾に搭乗できない。
男であることを有難く思える数少ない例かな?

長刀鉾の他には、放下鉾や北観音山が同様に女人禁制なのだが・・・



なお写真はないが、保存会所内には、鉾の装飾品の数々が飾ってある。
長刀は、天保8年(1837年!!)製の見送り「雲龍波涛紋」や
ペルシャ製の前掛、「玉取獅子」図柄の胴掛(中国製)なども、展示してあった。
さながら、美術館の様相を呈している。
また、代々のお稚児さんの勇姿が写真で見ることもできる。



長刀鉾に搭乗したのは、宵山前の13日だったので、
日曜日とは言え非常に空いていて、ゆっくり見ることができた。
これが14~16日の間は、搭乗を待つ人で順番待ちの列が
できるくらい混むのだから・・・。

山鉾搭乗、特に長刀など人気鉾の搭乗は、13日がお勧めですよ。
まだまだ厄除け粽もいっぱいあるし。
宵山で時間が遅いと、粽が売りきれ!?なんてこともあるからなぁ。


祇園祭~山鉾曳初~ 

山鉾建てが終わると、今度は、試し曳きをする。
この試しに曳くことを、「山鉾曳初(ひきぞめ)」と呼ぶ。
四条通にある長刀鉾や、函谷鉾、月鉾などは12日
新町通の放下鉾、船鉾、北観音山、南観音山、岩戸山は13日に曳初をする。

詳細は、こちらの日程をご覧あれ。

17日の「山鉾巡行」と同じように、「囃子方」や「音戸取り」が乗りこんで行う。
(囃子方は鐘、笛、太鼓を奏でる人。音戸取りとは鉾の前に立って
 扇を振って「エンヤー、エンヤラヤー!」と掛け声をかける人のこと)

ただし、一般市民が「曳き手」として参加できるのが、曳初の醍醐味だ!
綱を曳くと、一年の厄除けにもなるとも聞く。となれば、ぜひ参加したい!

特に資格も予約も不要で、いきなり参加できるらしく、途中からでもOK。
本物の曳き手は男衆ばかりなのだが、曳初は、女性も子供も
参加できる。当日は鉾町内の小学校の生徒が多数参加していた。

080712_155713★

12日、午後3時半から始まった、長刀鉾の曳初。
四条通を東進し、河原町手前でバックして帰ってくる。
いわゆる「辻回し」はしない。もちろん素人ではできるわけないか!

080712_155904★

長刀鉾のお稚児さん、お三方。可愛らしいけど、大変やろな。

時間にして30分位か?四条通を封鎖して長刀鉾だけに大人数で
ワイワイ曳くのは、いかにも祭らしくて、理屈ぬきで楽しい!

長刀鉾を曳いた「お駄賃」として、長刀鉾の拝観券をいただいた!(嬉!)




放下鉾の曳初は、13日3時からだった。

080713_144542★
曳初前に保存会の皆さんが入念に打ちあわせ

080713_150249★

最初は新町通を南行する放下鉾。北・南観音山も後ろをついてくる。
新町通は狭いので、鉾が建物スレスレに通る。ヒヤヒヤ・・・

ハンドルがない鉾の進行方向を調節するのは、
「車方」の皆さんが「カブラ」という楔(くさび)を車輪に
踏ませて微調整するという、「スゴ技」だ。
よく、あんなに狭い新町通で電柱や軒先、看板に当らずに
巡行できるのか、不思議、不思議!

080713_150527★
ああっ!信号にぶつかる!!
でも大丈夫。四条通に出る前のここでギリギリストップ!
(本番の巡行では、信号機はたたまれるのだった)

進行方向を転換し、今度は北に上がる。
京都は街中でも南に向かって微妙に下っている。
北向きの巡行は、逆に坂を上がることになるので、
鉾が重たくなり、けっこうキツかった。(腰が痛くなった…泣)

080713_152325★
新町通を北行する放下鉾。
この後、結局六角通まで上がっていった。
暑い中だったので、全身汗だくになって直径7-8㌢は
あろうかという太い綱を必死でひっぱった。
後で気づいたら、私の紺ポロシャツは真っ白に塩をふいていた。


六角通から、今度は鉾町の錦小路あたりまで南下する。
曳き手がどんどん短時間に引退してしまい、今度は、
人数が減ってきたので、下りなのに、力を強めないとすすめない。
ホンマにヘトヘト・・・曳き手の皆さん、表情に疲れがにじんでいた。

そして、やっとの思いで鉾町の保存会所前まで帰ってきた。

自然と拍手が沸き起こっていた。

祇園祭~鉾建~ 

080710_134601.jpg

7月10日、四条通烏丸東入ルの長刀鉾町保存会前の四条通上に
鉾の組立てが始まった。 大工方や組立方と呼ばれる皆さんが
何人も集まって来て、キビキビと鉾を組立ててゆく。

080710_134640.jpg

鉾の組立てには「釘」を一切使わないことは、有名だ。
代わりに大量の縄を使って「縄がらみ」という伝統技法で
10㌧以上にもなる大きな鉾をしっかりと組立てる。

とっても鮮やかな手さばきで、縄で木の土台を組立てていく様は
思わず立ち止まって見入ってしまう。
仕事の昼休み中だけなので、長い時間見られないのが残念だった。

080710_134724.jpg

保存会ビルの1Fフロアに寝かせてあった「真木」。
20m以上もあるその先端には、長刀がきらめくんだろうな。

12日の曳初までには、この長い真木が鉾の中心を天に
向かって貫き立つことになる。

080710_134800.jpg

大工方、組立方の皆様。
仕事とは言え、暑い中大変お疲れ様です。

路地裏のハッピーエンド 

久しぶりに次男と街へ出かけた午後。
次々と繰り出される「おねだり攻撃」をかわしつつ(^ ^;
歩いてきた河原町通。 行き先は決まっていた。

京都ネイティヴで、私が多大な影響を受けている
「ぽんさん」から日記を通じて教えていただいた(TBあり)、
その名も、 「ELEPHANT FACTORY COFFEE」
(店名の由来は、村上春樹氏の小説のタイトル
「象工場のハッピーエンド」からなのだそうだ)

ぽんさんのチョイスは、本当に信じられないくらい
私の趣向にフィットするので、絶大な信頼をおいている。
だから、否応無しに期待が高まってしまうのだった。

蛸薬師通河原町東入ル、一筋目下ル???
気付かずに通り過ぎてしまっても、不思議ではないくらい狭い路地。
派手な看板の焼肉店とマッサージ屋さんのスキマ。
080706_150640.jpg

そのスキマとしか言い様のない路地に心細さを抑えつつも、
滑り込んでいく。

いつのまにか、河原町通界隈の喧騒が嘘のように遠のく。
まるで、別世界に紛れ込んでしまったかのように、
そこだけがひっそりと静まり返っている空間。
そして時間に取り残されたようにひっそりと存在する建物の
2Fに続く階段。「象さん」のイラストの小さな看板とプレートで
辛うじて、ここが「その店」であることが判った。

080706_150449.jpg

080706_141136.jpg

入口からは、店内の様子がうかがいい知れないため、
本当に営業してはるんだろうか?と不安を隠せないまま、
素朴な木製の扉を開けると、古びたシェードランプに
ぼんやり照らされた、ほの暗い空間が展開していた。

エントランスから一番奥、窓際の4人席に座る。
通路反対側は、長いカウンターが伸びていて、
すでに何人かの先客が、思い思いのスタイルで時間を過ごしてた。

080706_143355.jpg

080706_145556.jpg

出窓からは、お向いの樹木達が借景になっている。
そのお蔭で、ここが有数の繁華街であることを忘れてしまう。

オーディオからは、ボサノヴァのようなラテンのようなリズムが
ゆるゆると適度な音量で流れてくる。

080706_142619.jpg

080706_150034.jpg



あゝ、ここは居心地が良過ぎるかも知れない。
オーダーさえも、気にならなくなってしまう。(^ ^;

もちろん、マスターが拘りぬいて選んだ、北海道美幌町の
「豆灯」を挽いた珈琲は、格別に美味しいのだけれど、
私の思考は、すでに停止状態だった。それくらい
リラックス、いや恍惚とできてしまう空間だった。

080706_142724.jpg

ふと、次男に話しかけられ我に帰って、ハタと思い出したのは、
10数年前に山口県岩国市(米軍キャンプで有名な)の麻里布と
呼ばれる街に在って通いつめた珈琲店だった。

もう忘れかけていたのに、記憶の糸に引っ張られるように、
次々と微かな映像の断片が、頭の中を飛び交う。

初老のマスターがひとりで営んでいた、カウンターにコーヒーだけの店。
その名も「六曜社」!?。(京都の六曜社の存在は未だ知らなかった)
当時すでに珍しかったレコードプレイヤーに針を落として聴かせてくれた
古いジャズ。

歳のせいか、震えが止まらない手でマスターが丁寧に煎れてくれた
珈琲が、多少なりとも若かった私には、苦くて味わい深かった。

思えばあのときから私の喫茶嗜好が始まったような気がする。
その原点とも言えるような雰囲気をもった店に再び?巡りあうことができた。

結局、相当に長い時間をゆったりとしてしまったが、まるで居疲れない。
残念ながら予定もあったので、無理やりイスから腰を引き剥がすことにした。

帰り際、マスター(畑さんと言う方)に、率直に居心地が良かったことや
窓からの借景がすばらしいこと、もちろん珈琲が美味しかったことも伝えると
満面の笑みでよろこんでいただいた。

マスターに見送られながら、元来た路地を蛸薬師通に向かう。



ふと・・・そう言えば、今日の次男坊は、大人しかった。
そう言えば、家に居るときとは違う、大人びた態度も見受けられたか?
少しは社会性を学び、社交の場をわきまえる程、成長したのだろうか?
それとも、単に居心地がよかっただけなのか?

屈託なく笑いながら、手をつないで河原町通を歩く。
あと何年、親父に付き合ってくれるんだろうか?

そして、また「おねだり攻撃」が始まった。勘弁してよと言いつつ、
嬉しいような、寂しいような、複雑?な親父心を引きずりながら、
日曜の午後の人ゴミに紛れていった。


ELEPHANT FACTORY COFFEE
(エレファントファクトリーコーヒー)

【所在地】 京都市中京区蛸薬師通河原町東入ル(備前島町309-4 HKビル2F)
【TEL】 075-212-1808
【OPEN】 13:00~21:00
【定休日】 木曜日

半夏生 

080607_204032.jpg

「半夏生」とは、「七十二節気」のひとつ。
夏至から数えて11日目の7月2日から七夕までの5日間を言う。
七十二節気とは、「二十四節気」をさらに細分化した暦だそうな。

この時期に降る雨を「半夏雨」と呼び、梅雨の終わり間近でよく
大雨になることが多いらしい。確かにかつての記憶では、
梅雨明け直前に集中豪雨が多かったように思う。

昔は、この時期の天候次第で、作物の豊凶を占ったりしたそうだ。
その関係からか、関西ではこの時期に「蛸」を食べる。
それは・・・作物の根が蛸の足のように大地にしっかりと根付いて
豊作になって欲しいという願いからとのこと。なるほどね。

080701_212300.jpg
…と言うわけで、
「蛸」とお揚げと茗荷、カイワレの和え物を家人が作ってくれた。
美味しくいただきました。




7月に入った途端、急に夏らしい天気が続いている。暑いなあ!
梅雨明けも例年より早いらしいし、今年は酷暑なのだろうか?

この暑さを味わうと、そろそろ祇園祭だなぁ!!と身体が思い出す。
実際7月に入ると、京都市内はそこかしこで祇園祭色に染まり始める。

1日から「切符入」の儀、2日には「くじ取式」。
すでに山鉾町では、粽作りが進み、お囃子の稽古が・・・。
080706_164822.jpg
新町通四条上ルの放下鉾保存会所。
「二階囃子」のコンチキチン♪が聞こえ、
思わず足を止めて聴きこんでしまった。

10日から山鉾建てが始まると、一気に街の風景が変わって、
12日からは山鉾の「曳初(ひきぞめ)」の儀が各山鉾町で行われたり。
来週は、もう宵山だ。ああ、もう何だかワクワクしてきたゾ!

祇園祭についての詳細は、京都新聞社のHPが詳しいです。⇒ こちら

ルノワール+ルノワール 

5/20から7/21まで、岡崎の京都国立近代美術館で
ルノワール親子の日本特別展を開催している。
開催場所は、東京は渋谷文化村と、ここの2会場のみ。
大雨の中、地下鉄に乗って行ってきた。

080629_135215.jpg


Dsc08540_20080702001743.jpg


今回は、画家オーギュスト・ルノワール(父)と
映画監督ジャン・ルノワール(息子)の共演?だが、
むしろ彼らは二人とも故人なので、共演と言われても戸惑うかな?

P-のりは、映画監督のジャンは、あまりよく知らないので、
オーギュストの絵画観賞が中心になることを想定していた。

絵画に関しては、まるで疎いが、印象派は昔から好きだった。
とりわけルノワールのカラーセンスとタッチが大好き。

生まれてこの方、あらゆるメディアで何度となく映像を見てきた
オーギュスト・ルノワールの有名な作品を、初めて直接肉眼で
見られたことは、極めて貴重な体験だった。感動以外の何物でもない。

オーギュスト・ルノワールの代表作は、こちらをご覧あれ。

ただ、この↑のサイトに出ている作品がすべて展示されていた
わけではないので、あしからず。ただ、サイトに表示されている
作品の中で、今回の展覧会にも出品されていた代表作は・・・

陽光の中の裸婦(オルセー美術館出展)、
ぶらんこ(  〃  )
田舎のダンス(  〃  )

有名な、「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレの舞踏場」や
「舟遊びをする人々の昼食」は、残念ながら展示していなかった。

パリのオルセー美術館の出展が中心だが、
個人蔵などの作品も多数出店されていた。

なかでも、パリの劇場「コメディ・フランセーズ」所蔵の
「ジャンヌ・サマリーの肖像」がステキだった。
実在の女優で、彼女の生き生きとした表情に
P-のりの心は捕らえられてしまった。

オーギュストは、その活動拠点を、パリのモンマルトル⇒
パリ南東部の町、「エソワ」(現在末裔が住むという)⇒
晩年にリュウマチのリハビリのため住みついた地中海の村「カーニュ」
…と転々としたが、それぞれ生活の在り様がよく分かるような
作品を残してきている。

ジャン・ルノワールに関しては、正直まるで期待していなかった(失礼!)が、
彼の映画のいくつかのシーンは、父親の作品のオマージュとして
撮影されているとされている。
例えば、
「陽光の中の裸婦」のオマージュとして⇒ジャンの映画「草の上の昼食」や
「ぶらんこ」が⇒映画「ピクニック」、
「ムーラン・ドゥ・ラ・ギャレ」が⇒映画「フレンチカンカン」。

やはり、父は偉大なる存在だったのか?
でも、ジャンの映画に相当興味を持つことができた。
帰ったら、DVDを借りに行こうかな?

ルノワール+ルノワール展の詳細はこちら