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初風呂は「日の出湯」へ~京の銭湯巡り(第3弾) 

2009年の初風呂(銭湯の)は、その名も縁起がよろしい日の出湯」さんです。

日の出湯さんは、以前紹介した銭湯好きの「Fさん」が教えてくれはった
東寺さん近くの銭湯です。Fさんいわく、やはり銭湯達人の友人が、
「ここは最高!」と太鼓判を押してくれたとか!?
その言葉を信じ、年末にお伺いして、P-のりも感動した次第です。
とっても気に入ったので、年始の朝風呂に入るのはココだと決めました。

通常は夕方からしか営業していない銭湯も、正月2日や3日は、
朝風呂を開いているところがけっこうあります。お正月の醍醐味?

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東寺さんの東門(大宮通に面す)からまっすぐのびる「東寺通」を
東に200㍍くらい。南側に温泉マークの看板が見える路地を南へ。

すると、路地の奥に見えてくる湯屋が大きいので驚かされます。

↑の映像をご覧いただければ、昭和3年築の建物が文化財級の
ものだとお分かりいただけるでしょうか?京の町屋銭湯は決まって、
1Fが脱衣所で2Fが経営者のお住いになっているんです。
↑左の写真、欄干のある窓が2Fです。1Fの天井が通常の住宅より
かなり高くとってあるのが分かりますね。

何故か京都の銭湯の近くには結構な確率で散髪屋さんがあるんですよ!

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見上げると大きな格天井!吊り天井式なのだそう
「明日もあります」の回転式!?営業案内は、京都ならでは
 
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脱衣ロッカーが50個もあるのは、日の出湯さんだけ!普通はこの半分かな?
とにかく開放感満点の脱衣スペース。ロッカーの金具が歴史を感じさせる。
それと、ゴツゴツした「ダイヤガラス」は大変貴重な一品だそうだ。大切に使おう!

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浴室へ渡るスペースにある「流し台」が真中にあるのは珍しい。
堂々とした金文字でかかれた「男湯」の看板がすばらしい。
浴室への渡りの横が本格的な「坪庭」なっているのですが、
屋根から水が常時滴る仕組みになっているのが、面白いです!

肝心の浴室もかなり広いゆったりとした構造になっていて
ゆっくり寛ぐことができました。お湯は地下水の汲み上げ
掛け流しらしく、たっぷりとしたお湯が湯船から溢れていきます。
(例によって浴室の映像はムリでした。悪しからず。)

熱い湯船と水風呂を交互に入ると肌が引き締められて、入浴後に
スベスベになること請け合い!爽快感も抜群です。
また、日の出湯さんの「サウナ」はスチーム式で、これがまた
気持ちよいのです。

京都の「地下水」が、肌にとっても良いのではないかと思えます。
P-のりは肌が弱く、冬などはカサついて荒れ荒れになってばかり
だったのですが、銭湯によく行くようになった今年の冬はずっと
潤いを保ちつづけてますよ!女性の皆様ぜひ銭湯へお越しやす!

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夜の東寺通は暗くて分かりにくいのですが、
↑この看板を目当てに歩けば、大丈夫?

日の出湯 (ひのでゆ)
日の出湯さんのHPは⇒こちら
木休 16:00-23:00
所在地:京都市南区西九条唐橋町26-6
℡:075-691-1464



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「一陽来復」~冬至の過ごし方~京の銭湯巡り(第2弾) 

12月21日は「冬至」だった。言うまでもなく夜が一番長い日。

暦が作られた時代、「冬至」が一年の始まりと考えられていた。
陰陽五行説によると、冬至は「陰」が極まって「陽」に転じるとき
という意味だそうな。「一陽来復」という言葉もそれにつながる。

一点に縮まってきたものが一気にリリースされるようなイメージ?
下がりに下がってきたものが、この日を境にV字に上昇へ転じるイメージも。

いずれにせよ、これから良いコトになるだろうとする始めの日か?

そんな理屈はさておき、冬至と言えば、「柚子風呂」だ。
風呂と言えば、やはり銭湯。

ちょっと遠いが、ついでがあったので、伏見は深草の「寶温泉」へ。
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寶温泉の建物は、洋風建築だった。
昭和6年に建てられたという。
住宅街の路地の突き当たりに
この威容が現われる。

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21日は京都市内の銭湯は
いっせいに柚子を入れる

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↑脱衣所はロマネスク調?の意匠     ↑脱衣カゴは「柳行李」と呼び今では貴重で
 天井が高い!                  高価な品だそう。置いてある銭湯も少ない。
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高い天井から羽式扇風機   はめ込みガラスのロッカー   タイル職人の芸術的技

何もかも古いものを大切に使っている銭湯だ。
一度暖簾をくぐると、一気に昭和にタイムスリップできる。

浴室内は例によって撮影できないが、タイルのデザインなどが
やはりノスタルジーを感じさせるほどステキだった。

因みにスチームサウナがあったが、めちゃめちゃ熱かった。
また、湯船の湯がグルグル回る俗称「人間洗濯機」があった。
この人間洗濯機はまたの機会に解説したいと思う。

肝心の柚子風呂は?
普段は「薬草風呂」にしているところを「柚子」を入れていた。
柚子の香りと肌のピリピリ感がたまらなかった。

またひとつお気に入りの銭湯をみつけてしまった。
伏見の深草とは少々遠いが、また来てみたいと思う。

寶(宝)温泉
℡:075-641-5924
住所:京都市伏見区深草大亀谷西久宝寺町18
金・第2土休 15:30~23:00 Pあり


ところで、我が家の柚子風呂は、いただきモノの
「水尾の柚子」を贅沢にも使ってみた。
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水尾は、化野から細い山道を延々走った奥深い山里。
柚子の一大産地だ。とれた柚子は水尾ブランドとして
祇園の料亭などで重宝されるらしい。

水尾の里には、冬季に「柚子風呂」と「鶏すき」でもてなす
民家がいくつかある。またいつかレポートしたいと思う。

京の銭湯巡り(第1弾) 

P-のりの最近のご執心は、銭湯である。

季節柄、暖かいお風呂が恋しくなる気分に合わせて
私の「銭湯熱」は治まるところを知らず、ぐんぐん上昇している。

きっかけは、勤務先の知人の中で、趣味が特に合うFさんが
メールに残したひとことふたことである。


そのときFさんと盛りあがっていた話題は・・・
「ひとり黄昏れられる場所」であった。

仕事ができて業務多忙のFさんは、日々の句読点として
ときには息抜きすることを重視している。明日への活力として
「黄昏れる」そのひとときを過ごす場所を、語り合っていた中で
Fさんが吐露してくれたのが、次のような内容だった。

「何の予定もなくぽっかり空いた一日があったので、1人でふらりと
 バスに乗って宝鏡寺、白峯神宮…中略…と気のむくままに周ってきました・・・」
「・・・ラストは銭湯で汗を流してスッキリ」
「やっぱりシメは旅先の銭湯ですかな?…中略…レトロなんだけど
 機能的な銭湯が私の好みなんです。」
「銭湯というのはやはり徒歩がいいです。地元の人が歩いてきてる銭湯。
 そこに入る私は完全な異邦人ですから、控えめに控えめに入らせていただきます」

(ほぼ原文のまま)


この一連の文面を読んで、私の銭湯への「旅情」は急速に高まっていた。
とりあえず、いずれかの銭湯に足を運んで見たくなった。

生まれてこの方、自宅には常に風呂があり、銭湯に行くことなどこれまで
ほとんどなかったP-のりである。それでも、学生のとき、アパートの風呂は
ユニットバスで狭かったので、近くの銭湯に時々行っては開放感を満喫した
こともあった。だから、銭湯に行くことは、むしろ「非日常」のイベントであった。



京都に来てから行った銭湯と言えば・・・有名な船岡温泉ぐらいであった。
とりあえず、船岡温泉をもう一度堪能してみよう。他の銭湯はそれから・・・
・・・と、P-のりの「銭湯巡りライフ」はスタートしたのであった。

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船岡温泉は、船岡山の真南、鞍馬口通沿いにある。
鞍馬口通の千本通と大宮通に挟まれたこのあたりは、P-のり一押しのゾーンで
お気に入りのスポットが多数点在している。スガマチ食堂さん月光荘さん
喫茶ガロさん、蕎麦処かね井さん、藤森寮さんさらさ西陣さんわらび餅茶洛さん…と取り上げたら
キリがないほどだ。そんな愛すべき船岡山南にひときわ存在感を放って建っている。

↑写真を見たら、その雰囲気は伝わるだろうか?
船岡温泉は、大正12年!にお風呂も楽しめる料理旅館として創業され、
戦後公衆浴場に改編されたらしい。そのためか、通常の銭湯の建物としては、
かなり大規模な建物である。その前に大きな石組みの塀と隆々たる松!
銭湯というよりは、絢爛豪華な料理屋さん?と言うべき趣だ。
ちなみに、この建物は国の有形文化財に登録されているという。
さもありなん!

これも料亭風の暖簾をくぐって上がると、通常の番台形式ではなく、
広いロビーにフロントがあって、ここで入浴料を払うところまで、
旅館に来たという気分になる。平成20年12月現在の大人入浴料は\410円。
これが後になって、「何てお得なんだろう!?」と思わせてくれるほど、
船岡温泉は楽しいし、癒されること請け合いだった。

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写真がどれも暗かったり、ピンぼけだったりですみません。

暖簾をくぐり、脱衣所に足を踏み入れると、あっ!と声をあげそうになるほど、
室内の作りがスゴイのだ。まず天井。「格天井」と呼ばれる天井をささえる
格子みたいなのが十字に張り巡らされているアレだ。桃山時代以降の
寺院などに行くと見られるのと同じ。
京都の他の銭湯にも多く見られる。ただ、船岡温泉のソレは、格子の縁が
紅く塗られていて、ダークブラウンとのコントラストがキレイで芸術的でさえある。

また、脱衣所を取り囲む欄間の「透かし彫り」が圧巻である。「上海事変」が
モチーフになっているという。その芸術作品を見ていると、風呂に入るのも
忘れそうになるほど見入ってしまう。

柱にかかっている大時計は、大変古い貴重なものらしく、「ANSONIA」という
USA製らしい。戦前日本に時計生産の技術がないころに輸入されたもの。
その秒針の刻み方が大変優雅であり、見ほれてしまうほどだ。

緑色基調の幾何学模様のタイルは、「マジョリカタイルと」呼び、
ここでは、脱衣所から浴室へ続く通路まで続いていた。
後で分かったことだが、このタイル観賞は、銭湯巡りの楽しみのひとつに
なっているとも言える。
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肝心のお風呂は、写真はもちろん撮れないので、解説のみになる。
船岡温泉の浴室はかなり広い!しかもお風呂の種類がハンパじゃない。

通常の風呂、泡風呂、ジェット風呂、薬風呂、電気風呂だけでなく、
露天風呂や打たせ湯などもある。P-のりがすきなサウナ&水風呂も
かなり広いものがある。本当にココは天国だ!
露天風呂は、男女ともそれぞれ桧風呂と岩風呂のタイプがあり、
毎日入れ替わるので、日を替えて両方楽しめる!

船岡温泉は、非日常的な銭湯として十分楽しめる。だからP-のりも
行き始めて最初の頃は、興奮してしまって「黄昏れる」余裕もなかったが、
最近では落ち着いてきて、しっかり癒されている。

船岡温泉は、本当にスゴイ!!410円は、心からお得と言いきれる。
大大プッシュの銭湯です。未体験の方はぜひ!

船岡温泉
℡075-441-3735
住所:京都市北区紫野南船岡町82
無休 15:00-25:00
(日祝は8:00からやってはります!朝風呂へGO!)